犬村 小六『とある飛空士への追憶』

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

色んなところで絶賛されてるからどれだけすごい作品なんだとものすごい期待して読んだんだけど,
すげー肩透かし.
この賛辞って
「わしは今まで色んなものを食ってきたが,やっぱ白米と味噌汁が一番じゃよ」
っていう濃ゆいもんに食い疲れた人たちの枯れた賛辞だぜ?
確かに白米うまいよ?しかもこの作品は魚沼産コシヒカリ的な美味さだろうさ.
でも米だぜ!?
ステーキとかコーラを楽しんでる世代には刺激がなさすぎ!


空戦シーンが周りの評判ほど面白くなかったから,
ファナかわいいよファナと言いながら楽しむしかなかったんだけど,
このファナがバカ皇子に抱かれてしまうのかと思うともう!許せん!
しかもあれだけキレイに別れさせておいて
二人がどうなったのかは読者に委ねますとか言われても!


あー,なんか寝取られ読まされた気分だぜー.
(俺の勝手な想像だけど)
せめて皇子が好感の持てる立派な人物ならばこんな気持ちにはならなかったのに.