山下 卓『BLOODLINK 雪花』上巻

BLOODLINK 雪花 <上> (ファミ通文庫)

BLOODLINK 雪花 <上> (ファミ通文庫)

これまでの話とか登場人物とかさっぱり覚えてない.
こいつら何してたんだっけ?


シリーズ1作目は2001年上半期2chライトノベル大賞で第二位.
2002年上半期では外伝の『ふたり days of Broken Blood』がこれまた二位.
なかなか新刊が出ないものの結構評判は良い.
ラノベにずっぽり嵌っていた頃は俺も絶賛して夢中で読んでいた気がする.
だけど,数年たって熱が冷めてる状態で読んでみるとそれほどでもないな.


何が気に入らないんだ?
事件の真相を追いかけるだの,謎の解明だのミステリー的な部分がつまらないのかな.
スリードへの誘い方が力ずくすぎる気がするし.


あと地蟲になってしまった大事な人とどう付き合っていくかってところが
この作品の最も魅力的な部分だと思うから
そこにスポットが当たってないのも気に入らないんだろう.
この巻はカズシとカンナがほとんど絡まないし.


つまり地蟲に感染した状況下での恋愛なり友情が読みたいのであって
別に治す方法を探す物語が読みたいわけじゃないんだな.俺は.
んじゃ外伝だけ読んでればいいじゃないか.


イラストは相変わらず最高.