西尾維新 - きみとぼくが壊した世界
- 作者: 西尾維新,TAGRO
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/07/08
- メディア: 新書
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「こんな幸せなことがあっていいわけがない。これは夢ではないだろうか。ちょっとつねってみてくれ」
「わかった」
僕は病院坂の乳首をつねった。いや、いやらしい意味ではなくギャグとして! あくまでも、このどうしようもない空気を打破するためのギャグとしてだ! 大体、制服の上から乳首の一なんかわからない。僕はそこまでの上級者ではない。精々ブラのホックを片手で外せる程度だ。
「あれ!? 気持ちいい! やっぱり夢か!」
「気持ち悪いわっ!」
トリック?事件の真相?
そんなのまったくもってどうでもいい。
下ネタと掛け合いさえあればそれだけで俺は幸せなんだ。
が、ゆえに下ネタ濃度にてはっきりとわかってしまう。
化物語こそが至高であるという事実が。