ARIA 12巻（巻） 天野こずえは廃墟漫画家として活躍して欲しい

ARIA(12) (BLADE COMICS)

全巻通して振り返ってみると
良かったなぁと思い出せるシーンは全て風景やエブリデイ・マジックの部分であって、
キャラクターがメインになっている部分ではないんだよな。
朽ち果てた電車にライトアップされた桜のシーンなんてあれだけで最高だったよ。
アリシアさんの小話とか正直いらなかったね。

キャラクターなんてクソ！と言うわけではないけど（実は言うけど）
灯里の恥ずかしいセリフとか
藍華の「恥ずかしいセリフ禁止！」とか
アリスの「でっかい○○です」という口癖とか
こういうみえみえのあざといキャラ萌え要素？オタ大喜び？みたいのがどうにも気持ち悪かった。
特に社長が「ぷいにゅー」とかほざいた日にはグングニルで目を突き刺したくなる。

あれだけの空想的で美しい風景を描ける画力があるんだから
下手に萌え要素なんて入れなくても良かったんじゃないか？
次回作は風景により力を入れた作品だったらいいな。
風景というか廃墟？廃墟漫画家？
登場人物は『BLAME!』なみに喋らない方向で。

廃墟に湧き出る温泉とかも良かったよなぁ。