羽海野 チカ『3月のライオン』１巻 将棋マンガではないよなぁ。

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

将棋マンガ…ではないよなぁ。
対局シーンなんて完全に手に余ってる感じでちっとも面白くないし。
将棋なんてよくわかんないけど監修のサポートでなんとか絵にしてみました！
みたいなギリギリ感を感じる。

将棋に対する造詣は深いわけではなさそうなのに
なんで将棋を題材に選んだんだろう？
並居る強敵を打ち倒して将棋のトーナメントでトップを目指すぜ！
っていうベタベタな少年漫画的展開じゃなくて
将棋を通して人と人との関わりが云々〜〜みたいな話になるんでしょ？
んで周りの人の優しさで零くんの心が満たされて
「僕の心は空っぽじゃなかった」とか泣きながら終わるんでしょ？
実際の対局をなぞるだけに終始するなら対局の内容まで踏み込まなきゃいいのに。

パワフルで可愛い三姉妹や太った森田さんなどの脇役は
ギャーギャー面白おかしく盛り上げてくれてすごく魅力的。
こういうところはハチクロみたいで面白いのに。
将棋の部分にスポットが当たるとつまらなくなるんだよなぁ。