『遠い空の向こうに』

1957年、ウエスバージニア州の田舎町に住む、ソ連人工衛星打上げに触発された高校生のホーマー。炭鉱夫の息子は炭鉱夫になるのが常識だった時代に、父親の反対を押しきり、ホーマーは3人の仲間と女教師の助けを得て、ロケットを作り始める。周囲の反対にもめげず、星を目指して新しい運命を切り開く。そんな少年たちの希望と決意が勝利する、驚くべき真実の物語である。


 あー、なんていい話なんだ。泣いちゃったじゃないか。


 町から遠く離れた空き地に小屋と発射台を立て(秘密基地っぽい感じが良い)、何回も失敗を重ねながらもロケットを飛ばすことを諦めない少年たち。炭鉱のおっさんに溶接技術を学び、変人扱いされてるガリ勉君にロケットの教えを請い、部品代を稼ぐために線路のレールを勝手に売ってしまったり、何にもないところからコツコツ作り上げていく様が見ていてワクワクしてくる。理系としてはかなりグッと来るね。先生から専門書をもらって時なんて、おもちゃをもらった子供みたいに目を輝かせるんだぜ?なんて正しい理系なんだろう。


 ロケットが軌跡を描きながら高く高く空へと上がっていき、町の人みんながそれを見上げるラストシーンはとても美しく、震えた。


 ガリ勉君に見覚えがあると思ったら、こいつシャーミネーターじゃないか!こんな役もやってたのか。意外。すごく良かったけど。クリス・オーウェン


 気づいたんだけど、非モテ系の青春モノだと、主人公が成功すると今まで他の男と付き合ってきたのに「前からあなたはやってくれると思ってたわ」とかほざいて言い寄ってくるビッチがかなりの確立でいるよね。アメリカではこういうビッチがデフォでウヨウヨいるの?